冬、朝の五時

なんて頼りない毛布一枚分の盾
はんぶんこのベッド、初めての部屋


碌に知りもしない誰かが乱雑にキスをする
瞼を閉じ別の人を想った


傷の上に傷を作り
ぐじゅぐじゅになりたい冬、朝の五時


なんて浅ましい行為に縋っているのだろう
下腹部が流す真っ白い涙


皮膚と皮膚が境い目を無くし
ぐちゃぐちゃに溶け合う冬、朝の五時


傷の上に傷を作り
ぐじゅぐじゅになりたい冬、朝の五時


皮膚と皮膚が境い目を無くし
ぐちゃぐちゃに溶け合う冬、朝の五時

ぐちゃぐちゃに溶け合う冬、朝の五時